shibaさま、「月出松公園」の命名の裏話、有難うございました。
私は、昔の地名を調べるために横浜市市民局の公式記録「横浜市町区域要覧」を参照していますが、平成3年8月版の「川和町」の「字(あざ)名」の欄に「朏松」が「みかづきまつ」というフリガナ付きで明示されています。現在の地図にプロットすると、現在の月出松園の西から京セラの研究所ビルとの間の狭い地域を指す公式「字地名」でした。 ですから公園が出来るときに、地元の方が「朏の松公園」を提案したことは良く理解できます。 「月出松」と漢字「朏」を、間違えてか、当用漢字に無いからか、理由は不明ですが「月」と「出」に分解するというのは、芸のない話です。「みかづきまつ」という呼び方の地名ですので、せめて「三日月松公園」にした方が、後世への承継になったことでしょう。残念です。
ところで、月出松公園の位置は、字名では「大原」と「加賀原」に重なっており、そこには縄文時代の遺跡があります。「加賀原遺跡」です。教育委員会は公園内看板を設置してくれました。 遺跡の大半は、公園内のそのまま保存されています。ただし看板には「かがはら遺跡」とフリガナがありますが、横浜市埋蔵文化センターの公式記録には「かがっぱら遺跡」とフリガナがあります。多分、看板の方が間違えでしょう。 (港北ニュータウン地域内埋蔵文化財調査報告?]「全遺跡調査概要」1990年)
2011年9月16日(金) 作成
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