正覚寺 横浜市の学童集団疎開
正覚寺は、第二次世界大戦のとき、子安(こやす)国民学校(現在の横浜市立・子安小学校)の学童集団疎開、児童47名を受け入れたのでした。そのとき児童たちが使っていた井戸の跡です。
井戸のうしろに小さな石碑が。 「隠れ宿 ここにありき
子安国民学童集団疎開者 防空壕跡地 坂本 満書」
ここには、児童らが潜むための防空壕がつくられていたのでした。
井戸跡のすぐ横には「生命の泉 ここにありき」と書かれた大きな詩碑があります。
「生命の泉 ここにありき
子安国民学校学童 集団疎開者飲料用水 跡地 坂本 満書
生命の泉
一、人の世の苦しみに泣いたおかげで 人の世の楽しみに心から笑える 打たれ踏まれ唇を噛んだおかげで 生まれてきた事の尊さがしみじみ分かる 醜い世に思わず立ちあぐんでも 見てごらんほらあんなに青い空を 皆が何ももっていないと嘲けても 皆が知っている美しい本当に尊いものを 愛と誠と太陽に時々の雨さえあれば あとはそんなに欲しくない
二、丈夫な体とほんの少々のパンがあれば 上機嫌でニコニコ歩きたい それから力一杯働こう そして不平は言わず 決してひるまずに進んで行こうよ 何事も相手の身になって物事を考えよう 何処かに不幸な人がいたら どんな事でも力になってあげよう すっかり自分を忘れてしてあげられたら もうそれできっと嬉しくてたまらないだろう
三、朝お日様が昇る時挨拶に 今日もやりますと叫びたい 夕べお日様が沈む時は 夕焼雲をじっと見つめて坐っていたい 心にはいつもささやかな夢を抱いて 小鳥のようにそっと眠り 暇があったら古い詩集を紐といて 一人静かに思いにふけりたい 幸せは自分の力で見出そうよ 真珠のような涙と太陽のような笑いの中で 今日も明日も進んで行こうよ きっといつの日か振り返って 静かに微笑めるように
平成3年8月27日 後藤 厳」
この井戸水が、児童たちの“生命の泉”となっていたのでした。
境内の本堂近くにはもう一つ「心のふる里 ここにありき」の石碑(学童集団疎開記念碑)もあります
「昭和19年8月 横浜市立子安小学校 学童集団疎開之地
心のふる里 ここにありき
昭和48年12月吉日 八王子市立散田小学校校長 坂本 満書」
2013年12月5日(木)作成 |
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