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それがデータベースの構築中に直面した課題のひとつだったわけですね。プロジェクトの進行が遅れた要因はほかにありますか?

どの情報が重要かを決めるには、どこかで線引きをする必要があります。最近のブルーオリジンの宇宙飛行がいい例です。スーパーコピー時計特別なブルーオリジンのロゴ入りストラップが付いたスピーディを着用している宇宙飛行士の宣伝写真は山ほどあります。写真に写っているすべての宇宙飛行士がこの時計を着用しています。でも、ご存じですか? 宇宙で実際にこの時計を着用している人のミッション写真は一枚もありません。だから、この時計は私のデータベースに登録していないんです。

また、私は「Apple Watchは宇宙時計か」というような哲学的問題にも対処しています。Apple Watchは時計というよりは、たまたま時間もわかるコンピューターのようなものです。ですから、どこかで線引きをしなければならないし、その線は動くかもしれません。1918年にさかのぼって、「うわあ、すごい。飛行機ってかっこいいな。飛行機に乗ったすべての時計のデータベースを作ろう」と思ったところを想像してみてください。それは、答えのある本当の問いです。繰り返しになりますが、それは経験的な問いなのです。その時点では問いに答えられるかもしれませんが、1925年には答えられなくなります。

同じことが宇宙時計にも言えます。

そして今、我々はその転換点を迎えようとしているのでしょうか?

実在する問いは、「このデータベースにはまだ価値があるのか」です。その答えは確かにイエスだと思います。これは宇宙開発とのつながりを形成し、宇宙開発ミッションの遺産を保存するプロジェクトです。宇宙観光旅行は、それとまったく別の話です。宇宙観光旅行の分野については、私は少しやる気をそがれています。

データベースを構築していて気付いた傾向は何かありますか? スピードマスターは山ほど見たと思いますが。

いちばん驚いたのは、シャトル時代(1981年~2011年)です。カシオやセイコーが宇宙船に持ち込まれました。シャトル時代は宇宙時計の歴史上」初めて“何でもあり”になった時代です。突然、手首につけるあらゆる時計が宇宙時計になりました。この時代になって初めて宇宙飛行士は、父親の時計や祖父の時計など、個人的な思い入れのある時計を宇宙に持っていくようになりました。ダイヤルにミッションパッチが刻印された時計を見るようになったのも、このころが初めてです。山ほどのアール・デコ調の時計も宇宙に行っています。それを発見できるのは、ちょっとすごいことです。

データベースは、コレクションの傾向を知るのに役立ちますか? 例えば、我々はモバードのデータクロン HS 360が宇宙時計であることを最近まで知りませんでした。そして当然ながら今では、コレクターもこの時計に興味を持っています。

おもしろいのは、そのような情報がまさにデータベースのなかに存在することです。例えば、“ポーグ”について話すときに、私たちはイエローダイヤルのモデルのことを話しているのでしょうか? もっと具体的に言えば、イエローダイヤルが付いたアメリカ市場バージョンのことを話しているのでしょうか? なぜこの話をするかと言えば、ブルーダイヤルのモデルも宇宙に行っているのですが、そちらの方にはイエローダイヤルと同様のコレクション価値がないからです。しかし、その情報はすでにデータベースに存在しています。データベースは、コレクションのガイドというよりは、参照基準としての役割を果たすように作られています。このデータベースに商業的価値はまったくありません。これは単なる情熱に根差したプロジェクトなのです。

まさにその通りですね。この趣味には、この種の情報がもっと必要です。ロバートさん、ありがとうございました。

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