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市民活動支援講座

「つづきで新発見!あなたのチャレンジ応援講座」


2009年6月19日、26日、7月3日の3回シリーズで実施された21年度市民活動支援講座「つづきで新発見!あなたのチャレンジ応援講座」のうち、第3回「都筑で語ろう!」の取材を行いました。事前打ち合わせの取材でこれは期待できる!とワクワクしながら当日、会場の都筑区役所3Fの会議室に向かいました。

●講座のはじめに

取材のため特別に参加させていただいた第3回目、区民活動センター相談員の司会あいさつで始まった講座はとってもいい雰囲気でした。この連続講座は“チャレンジ”と銘打たれ、これから地域の活動に参加してみたい方向けの講座です。区民の視点で都筑区の情報発信をしている私たちつづき交流ステーションもお役に立てればと思い、講座のはじめに飛び入りで取材の説明と活動の紹介をさせていただきました。

会場を見回すと、壁ぎわに区内の自治会やボランティアをしている方々の紹介パネルがずらっと並べられ、地域の活動に関心を持って欲しいという企画担当者の思いが伝わってきて、前の2回もさぞ盛り上がっただろうと感じました。参加者は職員・スタッフを除いても20名以上いて、お年を召した方が多いと思いきや、比較的若手の女性なども見えて、地域に関心のある層は意外と幅広いなと感じました。

司会者あいさつ、取材説明 地域活動のパネル


つぎに、コーディネータの井口正幸さんに司会がバトンタッチされ、地域で活躍しているゲストの話を聞いたのち、3回の講座のまとめとしてグループディスカッションをし、これからやってみたい活動について考えグループで発表する、などの講座の流れについて説明がありました。

●ゲストスピーカーの講演

井口正幸さん(社会福祉士・健康生きがいづくりアドバイザー)

以前取材させていただいた「加賀原地域ケアプラザ・生きがい講座」でもコーディネータを務めた井口さんは、ケアプラザの活動「ネットカフェかがはら」をビデオで紹介して下さいました。今後も地域参加の促進のために活動していきたいというお話しでした。

井口正幸さん

勝田富夫さん(20年度講座受講生)

昨年、市民活動支援講座を受講された勝田さんは、定年退職されたのち、最初は何をしてよいか分からず、市内の公共文化施設をたくさん見て回ったこと、そのうちに、もっと前のめりに何かやってみたいと思い、昨年の支援講座に参加したことなどを話して下さいました。現在はシニア楽農園に参加していて、70代、80代の先輩方に大変励まされているとのことでした。

藤田富夫さん

坂本康平さん(Men's cooking男性専科)

坂本さんは、小学校5年生から横浜に住んでいて「ハマッ子」なのに、定年退職するまでずっと仕事ばかりで地域のことは何も知らなかったそうです。生活人としての基礎を身につけるべく、最初は奥様の通っていた料理教室について行ってみたもののハイレベルでついて行けず挫折。その後区民活動センターに来て相談し、初心者向け料理教室をご自分で起ち上げてみてはどうかと提案されたそうです。それで現在は「Men's cooking男性専科(仲町台地区センターで活動)」というグループを作り、その様子を写真で紹介して下さいました。

坂本康平さん Men's cooking男性専科

井藤美知子さん(つづきパソピア)

井藤さんは1995年に都筑区に来て、最初は知り合いがいなかったので子育て支援のグループに参加されたのが地域活動のはじまりだったそうです。現在代表をしておられる「つづきパソピア」は、始まってもう10年、長く地域活動を続けるコツは「無理しない」「イヤになったらやめていい」「仲間と会うのが楽しい活動をしよう」など。大事なキーワードがいくつも出てきて大変参考になりました。それから、人と人との距離について実演して下さったり、日本の伝統文化を青少年に伝える活動についても紹介され、様々なところで精力的に活動されている姿にとても感銘を受けました。

井藤美知子さん 人の距離

●グループワーク

ディスカッションタイム

ゲストのお話を聞いたあと、こんどは参加者が自分たちのことを考える時間になりました。それぞれのグループにゲストの先輩方が入ってファシリテータとなり、話し合いをリードしていました。また、自分の思いを書いたカードを模造紙に貼り付け、お互いがどんなことを考えているかを知り、言葉で語っていくことでだんだんとやりたいことの方向性が見えてくる、そのプロセスが外から見ていてとてもおもしろかったです。

「思い」の木 グループ1 グループ2

グループの発表

グループに配られた模造紙にはあらかじめ木のイラストが描いてあり、ここに葉や花のように貼り付けられたカードがまたすばらしく、皆さんの想いを形にしたいという企画者のアイデアには非常に感心しました。そして、その出来上がった木の絵を壁に貼り付け、それぞれのグループ発表がありました。

グループ発表 講評


グループ発表の内容で共通していたことは、このままこの講座を終わりたくない、参加者同士で今後も連絡を取り合って集まりたい、というものでした。最後に講評されたコーディネータの井口さんもこの点を非常に評価され「すばらしいことです、ぜひ実行して下さい。」とみなさんを励ましていました。また「思いついたらまず動き出す。動くスピードはマイペースでよい。」という、地域活動・ボランティア活動のコツもお話しいただき、それにうなずく参加者、スタッフの気持ちが一つになって終わった、大変有意義な講座でした。

●区民活動センター・相談員のみなさまから

最後に、区民のみなさんへ相談員のみなさまからの熱いメッセージをお届けします。

♪都筑区民活動センターへようこそ♪

 「何かしたい」と気づきの芽生えを感じた人に、その方に合った活動場所をご紹介しています。「まだ何も分からない」という方こそ、窓口の相談員にご相談ください。
  「市民活動」・「ボランティア」・「趣味」・「学び」色々な選択があることを知っていただき、自分のスタイルに合った居場所を探していただきたいと思います。見つかるまで、何度でも気軽に窓口へ足を運んでいただき共に探していければ嬉しいです。みなさんの居場所作りの「はじめの一歩」の窓口でありたいと思っています。
  そして、現在市民活動をしている方もどうぞお越し下さい。「活動場所がない」や「補助金はどんなのがあるの?」「メンバーを増やしたい」など、グループの抱えている課題をひとつひとつていねいに、色々な方の力や知恵を借りて一緒に解決の糸口を手繰っていきたいと思います。
  区民活動センターは、「人と人」「グループと人」の縁をつなげる場所でもあります。いつでも、笑顔でお迎えしていきたいと思いますので、ぜひ一度センターへお越し下さい。
  転入者の方、目的意識を持つ方、これから探したい方、情報提供してくださる方、そして何もなくても、立ち寄って世間話をして行かれる方々。そういう方が増える事がとても大切にしたいと考えています。センターのことをなんにも知らない方とのご縁をいただけるのも楽しみの一つです。私達、相談員は、漁師のように網をはってお待ちいたしております。

左から相談員の田中さん、和田さん、宮川さん、中島さん
(左から相談員の田中さん、和田さん、宮川さん、中島さん)


●区民レポーターの感想

講座参加者でもあるShibaさんのミニレポをご紹介します。

都筑市民活動センター主催による標題の講座チラシを見て、面白そう、参加してみようと申込みました。 1回目は、「都筑の昔と今の映像や裏話」とのことで、特に興味があったのですが、あいにく都合悪く出席出来なかったのが惜しかったです。2回目は、横濱シティガイド協会のベテランガイドの方の案内で、都筑区内の名所旧跡や古刹を歩き、歴史的にも、近代都市の街作りからも、魅力ある都筑の良さを改めて実感しました。 現役時代は仕事人間で、地域のことを殆ど知らず、最近になって地域の歴史に関心を持ち始めた折りであり、たいへん興味ある話でした。3回目は、地域で活動してみたい。生活をエンジョイしたい。リタイヤ後の人生設計などなどについて、経験豊富なゲストスピーカーの方が自分の体験を基に、面白くアドバイスしされました。 また、区民活動センターの機能に、市民活動、生涯学習に関する情報収集・提供、何か活動を始めたい人との相談、コーディネートをはじめ、市民活動を支援する事業の実施などがあることを知ったのも収穫でした。




なお、この講座のあと、Shibaさんも含めた講座参加者有志で「チャレンジつづき」(いろいろなものにチャレンジして行くという趣旨)という集まりを実際に発足させたそうです。第1回目は8月に区民活動センターで行われ、講座でお話し下さったゲストの方やセンターの相談員も参加されたとのこと。今後も定期的に集まりを持つそうです。メンバーに話を聞いてみたい方、活動に興味を持った方は区民活動センターにお問い合せ下さい。

●取材を終えて

5月末から区民活動センターの取材を始めて講座が7月。そのうちに卒業生のみなさんで8月から実際に活動を始められたと聞き、ページ製作がもたもたしている間にもどんどんセンターを中心に動いている、そのスピード、積極性にすっかり圧倒されてしまいました。また、記事を書いていく中で、交ステですでに取材しているグループがいくつも登場していることに気づき、リンクを貼りながら「交ステもけっこうやるじゃん♪」と、ひそかにニンマリ。こんな元気な区民がたくさんいる都筑区で地域の活動を支える区民活動センターの存在は、本当にありがたいなと思いました。私たちつづき交流ステーションも、区民のみなさんのお役に立つウェブサイトとして、さらに楽しみながら充実させよう、と思いを新たにしました。何度も取材に応じて下さった区民活動センター相談員のみなさま、飛び入り参加にもかかわらず取材をさせて下さったチャレンジ応援講座参加者のみなさま、地域振興課職員のみなさま、ご協力まことにありがとうございました。

(2009年9月6日 写真:Luke・Shiba/文:Luke)