待ちに待った「4号線・グリーンラインの見学」を2/13の13:00〜16:45に。強風下で、どこからでも富士山スッキリ。工事事務所で、丁寧なパワーポイントでの説明を聞く。(そのデジタル・データーまで提供されるという親切さ!) 計画・経緯・現況などの詳細は他に譲るとして・・・・5人中では多分いちばん「鉄ちゃん」 的な見方としての、私が初めて知ったことを列記します。(川和の車両基地で見ました。)

 1)リニアモーターとリアクションプレートの間隔が13mm。(写真が難しい!)
 地上部分の降雪時対策は、どこでもやっている24時間運転と 通電による融雪で解決するとか。

 2)2車両で1ユニットでの電気系統だが 各車両にリニアモーターが1つずつ。  現状では全部が川崎重工(神戸)製の車両。

 3)架空線(非・第三レール方式)の低さにビックリ。背の高い者がジャンプしたら 届きそうだが、踏み切りなどのない地下鉄ゆえに杞憂です。

4)先頭車の運転席がなんと右側(ワンマン運転なので車掌の役目も。島式のホームゆえ 右が便利という理由で)

 5)先頭車のおでこの両側にハロゲンかキセノン?のヘッドライト。可動式のホーム柵 のために上部になったとか。

6)先頭車の行き先表示には、まぼろしの「快速」の文字(左)も用意してあった!ちなみに、グリーンラインは「快速」はない。

7)58パーミル(水平1000mで58m上る勾配)が2ヵ所あり、その内の1つは、川和町駅 近くの鶴見川の鉄橋! 道路からもよく見える。 22.6パーミルの山陽本線・瀬野〜八本松間を知っている方々は多いと思うが、 リニアでの限界は60パーミルということなので、それに近いスゴイ勾配。 どんなスピードになるか、どんな乗り心地なのか、たいへんな楽しみです。

 8)連結部分に車両ごとに扉があった。(騒音対策のため) その扉が全面素通しで 先頭車から最後尾まで見通せたのにはビックリ。その上、広く見せるために、 床の模様は、錯視効果を狙った縞模様です。

9)レールは基地内40kg/m、走行車線部分は50kg/mでしたが、何mのロングレールに してあるかは尋ね忘れました・・・。よく知っている名古屋環状の名城線は、全部が地下ゆえに…継ぎ目なしの一筆書き…なんです。全長の13kmで何回のガタン・ゴトンが あるかが楽しみです

10)センター南・北間のブルーラインとの隔たりについて。まぼろしに終わるかもしれな いが、東京へ通じる5号線?の計画があってのことらしい。妙に納得しましたよ。(たーさん 記)



グリーンライン。都筑区に新しい路線が出来る。こんなチャンスにはめったにない。

車両基地(左)で新しい電車を見せてもらった。ちょっとコンパクトでかわいらしい。工費を抑え快適な車両をめざした結果この形になったそうだ。

計画段階で中止になりそうなのをなんとかがんばって開通にこぎつけた話を聞くと愛着が湧いてくる。
このグリーンラインが出来ることにより交通の便がよくなり人の出入りが増え、さらに都筑区が多彩な地域になるのが楽しみだ。(えみたろう 記)





 ・鉄道を新たに敷設するのには大金が必要だが、今回はリニアモーター採用で車両の高さを下げられ、掘るトンネルの容積を少なく出来、かつ勾配をきつく(58m/1000mの勾配も上れる)できて、工事費の大幅削減で結局500億円もの節約ができたとのこと。一般人には計り知れない額だが、良かった良かった。

 ・利用者にとっては安全が気になるところだが、以前日比谷線でカーブでの脱線事故が起きた。それを防ぐために、計測器をつけて走行時の車両挙動調査の準備(左)が行われていた。東京メトロよりカーブがきつくないが、用意周到な準備により、 安全が確保されるよう配慮されていて、安心した。開業が待ちどおしい。
 

 ・従来のブルーラインの収益は、ここへ来て経常利益が見込めるようになってきたが、グリーンラインの敷設でしばらく赤字が続くことになる。公共事業なので採算ばかりではなく、市民の利便性が重要である。みんなが利用し、かつ無駄を排し、健全経営を確保して市民の足として親しまれるようになってほしいものだ。
                                                  (ロビン 記)

事務所で話を聞いた後に、川和車輌基地で新型車両に乗って色々説明して戴いた。

車輌はリニアモーターで走行、4両編制、明るい色に統一された車内は車間ドアーが透明なため1号車から4号車まで見通せる。ワンマン運転であるから安全面には特に配慮され、運転の監視制御はブルーラインの新羽車輌基地で行われる。運転手は通常ドアーの開閉を行うのみとのことであるが、緊急時等は当然手動運転となる。

高齢者や体の不自由な人、乳幼児の乳母車等へのバリアフリーへも配慮が行き届いている。

優しい駅をキーワードに休憩スペースを設け、改札口を車椅子が通れるよう広げ、ホームと車輌の段差は約15ミリ、大型エレベータ、エスカレータを設置ホームからの転落防止のため全駅ホームドアー(左写真は工事中のホームドア)設置等々である。

横浜地下鉄は全席優先席とされているが、その効果があまり進んでいない。そこでグリーンラインでは開業日より9月30日まで平日14時〜17時間にスマイルマナー向上員を乗車させマナー向上を図る実験を試みるという。

川和車輌基地は約6ha広い敷地であるが、工事費を含めたコスト低減のため、ピロティ方式として人工地面下部が鶴見川氾濫に備えた遊水池となっている。この遊水池を併設したことで工事費を節減できたとのこと。コスト節減に色々知恵を絞られていることは納税者たる市民には喜ばしいことだ。

グリーンラインは、この度の開通区間を皮切りに工事着工時期は未定であるが、横浜市営高速鉄道環状線へと延伸を計画されている。予定区間は元町・中華街〜根岸駅〜上大岡駅〜東戸塚駅〜二俣川駅〜中山駅〜(今回開通区間)日吉駅〜鶴見駅となる模様。

3月30日からは、都筑区内を2系統の鉄道が通る訳で、都筑ニュータウンの更なる発展を期待したい。
                                                    (Ryu 記)


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