「水は使ったら垂れ流して捨ててしまうものだ」と思いがちだが、ここを訪問すると「いかに元の水に戻すかと取り組んでいる」ことがよく分かる。

われわれの家では台所やトイレから流す汚水と、降った雨の水が屋根や庭から流れ出る雨水とがある。これらの水をそれぞれ分けて再生センターまで運ぶ「分流式」と、家から出たところで配水は全部一緒にする「合流式」があることをまず知った。

分流式は配水管を2系統にするため建設費が高くつくが、雨水はそのまま鶴見川に流し、汚水だけ再生センターで処理すればいいのでその設備が安くできる。合流式では配水管の設備費は安くても大雨の時などは汚水と一緒に川へ一時的に流さざるを得ないことになる.

 都筑区では完全分流式になっている。どうりで家の周りにマンホールが多いと思った。

配水の成分も重要で、海水のプランクトンが異常繁殖するような窒素やリンを取り除くために平成8年以降は高度処理装置になっているが、そのためには建設費も運転費も多くかかる。

 われわれに出来ることは食べられないほどの量を作らない、食べ残しや飲み残しを流すことを出来るだけ避けること、油類を流さないようにすることが必要である。

このセンターの入口には「おかえりなさい元気な水」と書いてあり、循環する自然の恵みである「水」への職員一同のいとおしさがよく現れている。川や湖の汚れの主な原因が工場などの産業排水から生活排水へ変わりつつある。とくに有機物による汚れは7割が一般家庭から出たものなので、われわれ一人ひとりが大切な水を汚さない努力をしていかなければならないと思う。(ロビン 記)


「臭いものに蓋」や「垂れ流し」の最後の関所が、「下水処理場」という程度の知識しかありませんでした。
 
 名前も、「水再生センター」となった現状を見て知って・・・いくつかのことを思いました。
 
 ☆パンフレット「ちょっとした心がけ」(気楽に水に流していませんか?)(左) に集約されている内容を、自分も含んで身近な連中に浸透させたい。「心がけ」を みんなのものにしたい。
 
 ☆今回の「都筑水再生センター」をはじめとして、「環境創造局」のいくつかの施設を、訪問・取材先に選んだHさんは…何を考えているのかナ、凄いナ・・・  

(たーさん)
 


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