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徳生公園石碑

お正月休みに南山田にある徳生公園に行ってきました。今日は、そこで出会った水辺の鳥たちをご紹介します。


いろいろなカモたち

カモの群れ

まず、水路に近づくとこんなふうにカモたちが泳いでいたんですね。よく見ると、色や大きさの違うカモが混ざっていることが分かりました。


オナガガモのペア

これはオナガガモのペア。胸が白く、頭の茶色が濃いのがオス、全体に茶色いのがメスです。どちらもくちばしが青色でしっぽがつんと長く伸びているのが特徴です。


マガモのペア

こちらはマガモのペア。頭が緑色の方がオス。全体に白っぽいのがメスです。このメスはどうやらアルビノ(体が白っぽく生まれた突然変異)のようです。普通、マガモのメスは全体に茶色で魚の鱗のような羽の模様をしています。アイガモ(マガモとアヒルを人工的に掛け合わせたもの)かとも思いましたが、両者はとてもよく似ているので、この日の観察だけでは判別できませんでした。誰か詳しいことをご存じの方は教えて下さい。


オナガガモとマガモ

マガモとオナガガモが並んで泳いでいるところです。大きさや色、オス・メスの違いが分かりますか?


キンクロハジロ オナガガモとキンクロハジロ

さっきの水路では分からなかったのですが、池を泳ぎ回っている集団の中に、また違うカモがいるのを発見!キンクロハジロのオスでした。スズガモというとても姿形が似ているカモがいるので、どちらだろうと悩みましたが、家に帰って日本野鳥の会神奈川支部の記録を調べてみると、都筑区にはスズガモが来た記録はありませんでした。

 スズガモはふつうは河口付近に大群で越冬しているので、この生態から考えてもこのカモはキンクロハジロだと思います。また、この鳥は、頭の後にちょんまげのように垂れ下がる冠羽を持っているのが特徴なのですが、このカモはそれがはっきりしませんでした。もしかしたら幼鳥かもしれません。
 また、右の写真はオナガガモとキンクロハジロのツーショット×2です。この方たち、全部オスなんですけどね(笑)。ここまでくると、かなりカモの見分けがついてきたんじゃないでしょうか。


カモではない鳥発見!

カワウ1

カモたちのいる水路を離れて池の方へ目をやると、杭の上に黒く大きな鳥が一羽。図鑑で調べたらカワウのオスでした。頭が白いのは、今繁殖期なのだそうです。


カワウ2 カワウ3

こんな風に羽を繕ったり、広げたりして、かなり長い間この杭の上に止まっていました。


コサギ1 コサギ2

池を回っていると、今度は白い鳥を発見。コサギでした。この方も、しばらく何をするでもなくこの杭に止まっていました。羽が風になびいて、ちょっと寒そうな感じですね。


同じ“住民として”仲良く暮らそう

エサに群がるカモたち1 エサに群がるカモたち2

公園を散歩する人がカモたちにエサをあげていました。人がいる桟橋のように突き出た見晴台からカモたちのいた水路までかなり距離があるのですが、あっという間に集まってきました。池の鯉もカモといっしょにエサを食べていました。(Windows Media Playerで動画がご覧いただけます)


 また水辺の鳥ではありませんが、ツグミが一羽、落ち葉がたくさん積もった緑道の地面を歩いているのも見かけました。この日の“鳥果”は小一時間ほど歩き回って6種類。もう少し長い間いれば、もっとたくさんの鳥が見つけられたかもしれません。


 冬は木の葉が落ちて林の見通しがよく、バードウオッチングには最適な季節です。皆さんもぜひお近くの林や水場のある公園へお出かけ下さい。自然への敬意を込めて目をこらすと、ほら、すぐそばに物言わぬ“住民”がたくさんいるのに気づくでしょう。いつまでもすべての“住民”が仲良く暮らせる都筑区であってほしいですね。

(レポート:Luke)


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