東の空に星が瞬きはじめました。もうすっかり「夜」です。プロジェクターを使用した「読み聞かせ」の始まりです。お話は「森の木」。場所と時間、闇と灯り、音楽と声の相乗効果で、お話の世界に一気にのめり込んでしまいました。自然の映画館。ゾクゾクして来ます。(「あれなにー?」「またでてきたねー」と時折発せられる息子の素朴な質問に、静寂も雰囲気も一瞬にして壊されてしまいましたが)そうやってお話を聞く一方、「電気が普及するちょっと前までは、人はこうやって灯りを灯し、語らい、身を寄せあい、風の音、虫の声、星の瞬きを感じながら、夜と付き合っていたのだろうなぁ。」と、明るすぎる私達の「夜」と昔の人の慎ましやかな、けれど暖かい「夜」に思いを巡らせたりしました。 |