茅ヶ崎公園自然生態園 収穫祭
12月7日(土)午前10時から始まった収穫祭の当日は、晴天に恵まれ寒さを和らげてくれる日差しの中で行われました。

 60名もの親子さんが参加されて、燃料の薪を切ったり、蒸籠〈せいろ)にもち米を入れる人、お湯を沸かす人、水を運んでくる人、臼や杵をセットする人、お父さんやお母さんと共に子供達みなさん、忙しく動いておりました。

 1回目の餅つきが始まるときには、臼の周りに子供たちが大勢取り囲んで最初に大人に手本を見せてもらい、自分達の順番になると餅つきに初挑戦の子供たちは、目を輝かせながら、慣れない杵を振り下ろし、大喜びでした。

 出来上がったお餅は、きな粉餅、醤油餅、あんころ餅にしてもらい、自然の中で食べるお餅は格別美味しかったようです。日本のよき伝統行事も最近はほとんど見られませんが、自然生態園の収穫祭(餅つき)に集まった子供たちだけでなく、お父さんやお母さんも、親子でいい体験ができたのではないかと思います。

昔は12月の暮れになると各家庭で餅つきをする風景が見られ、日本の年の暮れの風物詩でした。現在は、町内会や記念行事のイベントとして行われることが多く、家庭で餅をつく風景は見られなくなってしまいました。時代の流れとはいえ寂しさを感じられてなりません。

しかし、ここ自然生態園では、その良き時代の「餅つき」が毎年大勢のお父さんやお母さん、子供たちが参加して盛大に行われております。

この「餅つき」は、餅米の苗を親子のみなさん総出で田植えをし、稲刈り、脱穀も行い「餅米」にしたものを使用しております。そして、今回使った「餅米」は約20kgだそうです。
お餅つきの手順を簡単にご紹介いたします。
@洗ったもち米を水につけて一晩おきます。 翌朝、ざるにあけて完全に水を切り、蒸籠に入れます。 蒸籠にはもち米がくっつかないように湿らせた麻の布を敷き、もち米を入れます。それを何段も重ねて大釜にのせて蒸します。子供たちも火が絶えないようお手伝いしています。 A事前に「もち米や餅」が冷えないよう、臼や杵を前もってお湯で十分に温めておきます。蒸籠から蒸しあがった「もち米」を臼に入れます。湯気がでて熱そうです。
B蒸しあがった「もち米」はいきなりはついたりしません。杵でもち米が飛び散らないよう数人で「蒸したもち米」がつぶれて、粘りが出るまでよくこねます。
子供たちも参加し、棒状の杵もあり力の弱い女の子も参加ができ、楽しそうでした。
Cつく人と餅を返す人(返し手という)と息を合わせて、ついては餅を返し、むらなく、きめ細かくつきあげます。餅を返す人はぬるま湯で手を湿しながら、餅を折り畳むようにして、まんべんなく餅つきを繰り返し行います。
周りの子供たちが元気よく、よいしょ!、よいしょ!と掛け声をかけておりました。

子供たちはお父さんの力強く餅をついている姿に見入っていました。
Dお餅がつき上がりました。
Eお母さんたちが、食べやすい大きさにちぎります。簡単そうに見えますが慣れないと難しく、一定の大きさにならないし、形も不揃いとなります。
F左からきな粉餅・あんころ餅・醤油餅どれもおいしそうですね。
G丸餅作りに挑戦しており,指導される方はさすがにお上手で、形も大きさもきれいに揃っており見た目にも最高でした。若いお母様も教わり何とか丸い形にしておりました。きっと来年はもっとうまくいくと思います
ここからは餅つきにチャレンジしたお子様の勇姿をご覧下さい。
重い杵でしたが、皆さん初めてとは思えないくらいに、とても上手だったです。
茅ヶ崎祭囃子保存会のメンバーの方が「お囃子」を収穫祭参加者の皆さんにご披露してくださいました。やはり、年季の入れ方がちがいますね、さすがに息のあったお囃子でした。
皆様お疲れ様でした。
茅ヶ崎公園自然生態園管理運営委員会事務局
Tel/Fax:045 - 945 - 0816
E-mail seitaien@ybb.ne.jp
http://www.geocities.jp/seitaienjimukyoku/
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レポーター 浜ちゃん (2013年12月)
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