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横浜市立 茅ケ崎小学校 |
5年生は、「防災・減災」をテーマに総合的な学習の時間の活動に取り組んでいる |
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2022年1月17日(月)茅ケ崎小学校5年2組の教室で、「地震に対して自分たちが出来ることは?」をテーマとして、近隣マンションにおいて防災委員や地域防災にも取り組んでいるボランティアネットワーク会長の後藤氏と、同マンションの防災委員である浜口氏の2名をゲストスピーカー(講師)として招き、児童の皆さんに、地震がどのようにして起こるのか?、地震によってどのような被害が起きるのか?、地震が起きた時に自分たちができることは何なのか?など、約2時間にわたって授業が行われた。
その後、担任教師である杉本先生からゲストの授業内容をもとに、児童の皆さんが学校や家庭、外出先で震災にあった時を想定し、自分たちがその場でできることや、暮らしている家や通学路に危険な箇所はないか、授業の感想などと共に書いてもらい、各自のタブレット端末から、先生のタブレットへ次々とデータが送られていた。
この防災の取り組みは、5年生全体の各クラスが震災における色々なテーマを掲げ、その課題に取り組んでおり、地震の発生率が高まるなか、将来の共助、公助を担う人材育成に役立つ大切な取り組みと思われる。
以下5年2組を中心に、各クラスの取り組みをご紹介したい。
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授業
(地震の知識)
(T) |
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1.なぜ日本は地震が多いのか
2.地震の種類(海溝型・内陸型地震)
3.地震の規模や大きさ(マグニチュード・震度)
4.首都直下地震の発生率は?
5.過去の事例から学ぶ.、防潮堤の備えがかえって油断を招いた
6.高層住宅では建物が大丈夫でも、揺れの注意が必要であった事例
7.神奈川県および横浜市の対応
8.地域の防災を考える
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防災士
後藤浩志 氏
(ゲストスピーカー) |
世界で発生している地震の10%は日本 |
日本列島に地震が多い理由は、地震の原因となる「プレートがぶつかる場所」の上にあるから |
地震の種類 |
地震の規模や大きさ |
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マグニチュード |
地震の揺れを表した一覧表 |
阪神・淡路大震災と 東日本大震災の比較 |
今後30年間で
大地震が起こる確率 |
首都直下地震の
被害予想 |
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防災訓練が
役立った事例 |
津波の避難場所でない所を、訓練で避難場所にしていた事例 |
防潮堤の備えが
かえって油断を
招いた事例 |
田老の防潮堤
10m |
堤防を越えた津波 |
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防潮堤に期待と
安心感? |
横浜駅・地下鉄など
津波への不安 |
共同住宅階層別
転倒・落下・移動の
発生状況 |
地域の防災を考える |
避難場所(学校) |
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地域防災拠点 |
地域防災拠点の役割とは? |
給水所一覧 |
緊急給水栓 |
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授業
(自分の身は
自分で守る)
(U) |
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1.自助の大切さを学ぶ
2.地震は「季節」も「曜日」も「時間」も「場所」も選んではくれません
3.家の中や、登下校の危険な所を知り、”自分の身を自分で守ろう”
4.いろいろな発生場所を想定し”自分の身は自分で守る”対応
5.自分たちが出来る事は何だろう?
6.地域の防災訓練へ参加し、色々なことを体験しょう!
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防災委員
浜口 哲 氏
(ゲストスピーカー) |
突然の地震 |
身を守る自助の大切な行動とは |
自分の身を守る事を最優先に |
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自助・共助・公助 |
台所は危険が
いっぱい |
家具の配置に気を付ける
枕元に懐中電灯やスリッパを置いておく |
火事になったら
大声で知らせる |
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火は小さいうちに
すばやく消す |
火災の煙は
有毒ガス
吸い込むと危険 |
家の危険な
所をチェック
しておこう! |
倒れる危険物は、
壁に金具で
止めておく |
学校では、
机の下に潜り込み
机の脚を持とう |
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通学路の
危険個所を
チェックしておこう |
気づかない所に
危険なものが
潜んでいる |
地震が発生したら
エレベーターの
中ではボタンを
全て押すこと |
棚から離れ、
かごやバックで
頭をまもる |
揺れを感じたら
ブロック塀から
いそぎ離れる事 |
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緊急地震速報の
数秒間を大切にし
行動する |
携帯電話が
通じないときは
伝言ダイヤルに |
非常時に必要な
ものを、すぐ持ち
出せるよう用意 |
家族で集まる所を
事前に
話し合っておく |
地域の
防災訓練には、
家族で参加しょう! |
*上記の各記載項目は、発災時の状況の判断や行動を拘束するものではありません。 その場に応じた最善の行動が優先されます。
*記載内容は、使用許諾済み。(他への転用や複写、転載、流用はできません) |
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授業
(まとめ)
(V) |
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1.授業(T・U)を受けての感想
2.児童のみなさんからの質問への回答 |
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児童の皆さんから地震についての質問と、その回答の一部ご紹介
(全ての回答がこれにあてはまるとは限りません、その場に応じ最善の行動が優先される) |
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Q |
犬などのペットを飼っているのですが、地震が起きたときどうしたらよいか? |
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A |
ペットも人間同様に被災します。パニックを起こさないよう飼い主がしっかり抱きかかえ、安心させる事がたいせつです。 |
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Q |
旅行のときに海の近くにいて大津波警報が出たとき、高い建物に行くか、
必死に上の方に逃げるのがよいのか? |
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A |
近いところに10m以上の高い建物があればその屋上に、なければできるだけ高い高台に避難しましょう。 |
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Q |
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A |
地震で激しい揺れで家具や本棚が倒れ入り口のドアをふさがないか、自分の部屋などのチェックをし、見つかればお父さんに説明し位置を変えてもらう事が大切です。 |
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Q |
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A |
地震で停電になった場合に備えて、懐中電灯やランタン(乾電池式)を備蓄しておくこと、いざ使おうとして電池が切れていた、なんてことにならないよう、乾電池も予備を準備しておくことが大切です。
ろうそくの火は,火事の原因になるので止めよう。 |
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5年1組の取り組み |
授業 |
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1組では、「学校がいざという時の避難所になっているが、避難所ってどんな生活をするのだろう?」という疑問から、避難所生活に注目し様々な活動に取り組んでいる。
その中で、茅ケ崎防災拠点委員長や副委員長の方にお願いし、児童の皆さんを、地震の災害に備えて校内の備蓄倉庫には、どんなものが備蓄されているのか見学をさせていただいた。食料や資機材の種類に驚いたのではないかと思われる。
また、震災で断水したり、壊れたりして日常のトイレが使えなくなることを想定し、災害用仮設トイレの組み立て体験をおこなった。
避難所での生活を具体的にイメージすることができ、貴重な学習の機会を得ていたようだ。 |
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仮設トイレ専用のマンホールの上に
トイレユニットの設置を行う児童の皆さん |
ユニット式仮設トイレの完成 |
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5年3組の取り組み |
授業 |
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3組では、「もし、今地震が来たら私たちは何をするべきなのだろう?」という疑問を解決するために、一人ひとりが震災後の自分の知りたいことについて調べて発表した。そして、調べたことをもとに、防災バッグの中身を入れ背負って歩いてみたり、段ボールベッドをつくる体験も行った。
また、国語の学習と関連付けて、これまでの災害などの資料を用いて、減災を呼びかけるポスターの作成も行った。
「災害についてもっと知ってほしい、知ったうえで自分にできることをしてほしい」という思いで、一つずつ疑問を解決する活動に取り組んでいた。 |
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5年4組の取り組み |
授業 |
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4組では、「茅ケ崎の町で起こる可能性が高い災害は何か」という視点から、地震が最も起こる可能性が高く、被害も大きそうだという課題をもった。そして、地震について知ったことを地域の方にも広げていきたいという目標を立てた。
地震の被害の大きさや、避難所、防災グッズ、家族と離れてしまったときの連絡の取り方など様々なことを調べ、地震の怖さだけでなく地震が発生した際に、どのような行動をとり、事前にどのような準備をしておくべきなのかを学習していった。
そして、学校近くにある、東京ガス「エマージェンシーハウス」を見学して、展示されている「一週間を生き残るため」の食料や水、乾電池などの備蓄の量に驚いたり、身近なもので作ることができる簡易防災グッズの作り方を教わり、興味を示したりしていました。
児童の皆さんは、見学を通してさらに防災に対する意識が高まり、自分の家の防災グッズを見直すきっかけとなったようだ。 |
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エマージェンシーハウス内で説明を
聞く児童の皆さん |
家族4人が1週間生き延びるため
のボトルの多さに驚いたようだ |
ガスコンロやボンベなどの展示を
見学する児童の皆さん |
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横浜市立
茅ケ崎小学校
(宮崎 美代子 校長)
〒224-0037
横浜市都筑区茅ヶ崎南1-11-1
電話: |
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地震の防災対策は、奥深くこれだけやれば安心だとは言い切れません。
日頃から、停電や断水、ガスが止まったことを想定し、家族や自分が困らないよう、出来る対策を気が付いたときに、取り組むことが大切だと言えます。防災訓練は,
それを気付かせてくれる良い機会だと言えます。 |
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つづき交流ステーション
2022.1.17
記:濱ちゃん |
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