JR 小机駅から徒歩二分。個性豊かな少年少女達のオアシスがそこにありました。
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約13年前、「発達障害」の子供を持つ親が、周りからのパッシングやいじめなどから我が子を守るために、適切な対応の出来る学校を探し歩きました。

しかし、なかなか思うように見つからず、教育に強い関心のあった(株)ヤマタネさんの協力の下、社員寮の一部を提供していただいて、保護者自らが現在の NPO法人 楠の木学園 の基礎を築きあげたそうです。

現在の学園長は、 武藤啓司さん(日本フリースクール協会理事長)です。

小学校教員を定年退職後に、友人の誘いもあり後半の人生を、フリースクールの教育に捧げてきた、心豊かな穏やかな方です。


2006年には、「子どもの居場所づくり」文部大臣感謝状を授与されるなど、武藤さん方の尽力は高く評価されています。


楠の木学園は、現在では、「発達障害」を持った子供たちだけでなく既存の学校では十分な対応を得られず、不登校や引きこもりになってしまった子供や、若者達も多く入学してきています。
武藤啓司さん


身近なところに相談に乗ってくれる大人が存在することは、今の子供たちにとって何よりも大切で、必要な事です。ここは、さまざまな個性や、特性を持った子供・若者の共生と、豊かな関係を育て合う場になっています。

学園の様子 現在、楠の木学園には、小学生から高校生まで三十数名が通学しています。


子供達の心を癒しつつ、コミュニケーション力を育てていくことは、大変な時間と労力を要します。


しかし、武藤学園長はじめカウンセラーや経験豊富な専任教諭、講師、アドバイザー、そして各家庭とが一致団結してゆっくり一歩一歩確実に前進しているそうです。
学園の様子 学園の様子 ここのカリキュラムはとてもユニークです。


一般教養の他に、和太鼓・朝鮮太鼓・演劇・などがあります。


今日は、2月18日(日)に横浜ラポールで行われる、学園発表会の演劇の練習の真っ最中でした。


舞台装置を作るメンバーは、「工事中」と張り紙を出した教室で大工仕事に精を出し、役者の子は、大きな声で台本とにらめっこしていました。

演目は「宮沢賢治原作のカイロ団長」です。


途中で飽きてしまいそうな子もいたけれど、「もう少し頑張ろう。」と、皆で声を掛け合っていた姿が素敵でした。


和太鼓や、大道芸など日頃の成果を、出来たところまでで発表するそうです。


発表会、とても楽しみですね!?




体験学習では、地域作業所・特例子会社・商店・企業などで、実習をさせてもらい就業につなげているそうです。
学園の様子 学園の様子
学園の様子 学園の様子
学園の様子

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そうした体験学習により、社会に出ることに不安をもったり、恐れを抱いている子も、それぞれに自身をつけていくそうです。


しっかり組み立てられた学習ですね!。


そして、校舎のあちらこちらには、子供たちの作品や写真が丁寧に展示されていました。

どの子も自分の居場所を見つけて、安心して過ごしている笑顔が素敵でした。

ここの卒業生は、特別子会社や地域作業所などへ巣立っていく事が多いそうです。

「巣立った子どもが遊びに来てくれて、色々な話をしてくれることは、とても嬉しく励みになる。」と、武藤さんは目を細めていました。

青年たちのお父さん的存在なのでしょう。

学園の様子をお知らせする「楠の木だより」を発行しています。

また、楠の木学園後援会もあります。

関心のある方は、是非ご連絡ください
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楠の木学園   最後になりましたが、楠の木学園の名前の由来を伺いました。

楠の木は、育ちはゆっくりしているが、大木になる。又、色々なところにあり、大切にされている。

味のあるテーブルになるなど、特別な物に使われている木だから。


そういえば、トトロの住んでいる木も楠の木でしたっけ??

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