日々の生活や仕事の中で何気ない会話をしていても、実は人との係わり合いが苦手な人も多い。それでも普通に暮らしているのは、小さな頃から家族や地域の中で人々とかかわりを持つ機会が多かったので、自然とコミニュケーションの方法を身につけていたからではなかろうか。

 今の時代、家族構成や社会生活が変わり、小家族や勉強中心の学校生活、そしてコンビニ、テレビやパソコンなど人と直接係わる機会が少なくなり、若者たちが対人関係を学ぶ機会が少なくなってきた。また、社会や企業も個人主義、効率優先の実力主義となって、人が育つ社会的余裕も無くなってきた。そのためか、多くの引きこもりと言われる若者が目立つ様になったと思う。

 社会が豊かになり、未来への夢や希望そして今日の糧を求めなくても、ある程度の生活が保障される時代。ごく普通に育つ環境に居た人でも、対人関係の難しさや、満たされぬ欲求を実現しようとする訓練が乏しければ、社会に出て困難や挫折を味わった時、いわゆる引きこもりの殻に避難するのは当然ともいえる。

 家族の目も気にしながら、引きこもりになった若者の中には、このような人も多くいるだろう。また、かれらは他人が頼りになり手助けしてくれる事も多いのを、対人関係の希薄さから気づかない場合もあるのではなかろうか。

 今回「よこはま北部ユースプラザ」を訪問して、社会参加しづらい若者たちに居場所を提供し、元気をつけて社会に出て行ける手助けをするプラザのありがたさを身にしみて感じた。

 人は誰もちょっとしたきっかけで落ち込んだり元気が出たり、中には立ち直る場合もある事をお聞きして安心した。末木さんやスタッフの方々の思いは訪れる人に通じるだろうし、世間にもっとこのプラザが理解される必要性も感じた。

 左写真は「相談中」の札。訪れた時にも相談者がいた。                (ココナッツ)


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