「こんなところに ナニコレ3!」

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6.センター南“SoutWood”(サウスウッド)

名称 センター南“SoutWood”(サウスウッド) 株式会社 横浜都市みらい
住所 横浜市都筑区茅ヶ崎中央6番1号 (地下鉄センター南 徒歩1分)
建築年 2013(平成10)年10月
設計者 (株)横浜都市みらい
建物へのこだわり
日本初の耐火木造の大型商業施設SouthWood」が、2013年10月にオープンしました。環境に配慮した対価木造構造やオープンモール型の路面店的な店舗配置などを取り入れた、センター南のコミュニティの核となる商業施設を目指して建てられた。また、木材は自然素材であるため、人々の心身の健康や快適性に良い影響を与えることができます。
詳細情報
高層建築物の特徴としては、以下の点が挙げられます。木材は強度が高くて軽いため、地震や風に強い建築物を作ることができます。木材は炭素を吸収して貯蔵するため、温室効果ガスの排出量を削減することができます。センター南のSouthWood後の日本では、木造の高層ビルが続々と登場しています。中には10階を超える建物も出てきて、林業や建設業界の中では次第に期待が高まっています。代表的なのは、昨年3月、大手建設会社が横浜市に建てた11階建ての木造ビルや、東京銀座7丁目に昨年竣工した12階建て56mの銀座高木ビル等です。

木造の高層ビルが脚光を浴びている背景は、大きく2つ挙げられます。1つが環境対策としてのメリット、もう1つは、木は国内に資源がたくさんあることです。昨今、サスティナブルな建材として高層建築においても注目が高まっている「木造ビル」に、センター南SouthWoodは、この分野の草分けでした。「不動産業界には新たな価値を創る、高層木造建築」のうねりが始まっていると言えます。
2011年12月 着工前のPR図

2012年9月5日 基礎工事中 2013年3月16日
2013年4月7日 2013年7月6日
2013年8月17日 完成間近 2023年4月13日 全館営業中のサウスウッド

7.都筑区民文化センター(仮称)

名称 ボッシュ・グループ研究開発拠点&都筑区民文化センター(仮称)
住所 横浜市都筑区中川中央1丁目9番1.2(仮番号)
ボッシュ本社
建築年 2024年(令和6年) 9月完成(予定)
設計・施工 株式会社 大林組
都筑区民文化センター(仮称)令和6年度中に開館予定
建築年 2024年(令和6年) 9月完成(予定)
設計・施工 株式会社 竹中工務店
建物のポイント ●ボッシュ本社は、横浜や未来、テクノロジーを象徴する白をベースとし、外壁を区民文化センターと同じような積層するデザインを取り入れている。そして、新社屋には、ボッシュの技術や自然資源を最大限に活用した取り組みを多く採用し、地球環境を壊すことなく、資源も使い過ぎず、良好な経済活動を維持し続けるサステナビリティに対するコミットメントを体現するとのこと。さらに、ボッシュでは現在、都市ガス(天然ガス)からバイオガス、水素という様々な燃料で稼働可能な定置用燃料電池システム(SOFC:固体酸化物形燃料電池)の開発を進めており、ボッシュ本社では、都市ガスで稼働するSOFCをパイロット導入する予定。また、ボッシュのセンサーで自動的に窓を開閉する自動換気システムや、窓に設置するルーバーを採用し、冷房および機械換気にかかる総電力需要を削減するほか、雨水の再利用による水資源の効率的利用を図るとのこと。
●都筑区民文化センター(仮称)は、本計画地の歴史と未来とを融合させ、新しい未来の文化を生み出す拠点としてデザインされている。歴史を自然素材の色調、未来を無機質素材で表現し、歴史が未来へ積みあがっていく様を、各々の素材がランダムに積層することで表現し、「アースカラー(*)」を基調としたデザインとなっている。
2階のホールは、多目的な演目に活用できる舞台を実現するため、ゆとりある奥行きを確保するなど、施設構成は、横浜市都筑区における区民文化センター基本構想答申に基づき決定している。(*アースカラー:地球にある自然物をイメージしたカラー)
ボッシュ本社(右奥)・都筑区民文化センター(仮称)(左)センター北駅側から見た施設完成イメージ
左側都筑区民文化センター(仮称)・右側ボッシュ本社区役所通りからの外観
リハーサル室(発表会の場としても活用できる)
ホール(客席数は約300席様々な演目に対応している)
リハーサル室(練習)
ホワイエ(公演の前後等で休憩・歓談のスペースとなっている)
格子状に可動式展示パーテーションを設置し、様々な展示パターンを展開することができる
ギャラリー(内観)
*2023年2月7日(火)横浜市都筑区区政推進課より建物の情報及び画像提供をいただきまとめたものです。
(※建物など掲載している情報は完成イメージであり、実際の建物と異なる場合があります)
<都筑区>
都筑区における区民文化センターの整備について横浜市都筑区
<ボッシュ>
都筑区民文化センター(仮称)およびボッシュ・グループ研究開発拠点の新設事業

8.モザイクモール港北

企業名 モザイクモール港北
住所 横浜市都筑区中川中央1-31-1-2
建築年 2000年(平成12年)3月17日
設計者(建築家) (株)竹中工務店
建物のポイント (構造:地下3F、地上6階+観覧車)
建物は設計段階から自然を大切にしょうとのコンセプトにもとづき、野鳥が自然環境の指標であると考え、野鳥が住める環境づくりを目指し、緑豊かな港北ニュータウンのなかで来場者の方々が建物内に入られた時には、自然を感じられるような構造形態になっている。その象徴としてモザイクモールの「M」の上に鳥がデザインされているのは、野鳥が木の枝を運んで来たシーンをロゴマークにしたものである。また、館内にはガラスを沢山使い、ガラスの天井から光が差し込んだり、水が滝になって落ちるシーンや緑を多く取り入れている。その光景は上に向かって広がっている吹き抜け構造で、素敵なデザイン となっている。
外観を見渡すと、モザイクモール港北は、この街のシンボル的存在の観覧車のあるショッピングセンターで、その観覧車は今年(2022年)の夏にリニューアルしている。
側面から観覧車を見ると建物を切り抜いているように見え、ビルトインタイプでビジュアル的にも素敵な設計となっている。その経緯は、設計段階から屋上に何かを付けようと考えていたとの事。百貨店と言えばすぐに思い浮かぶのが屋上遊園地であるが、議論を重ね遠くからでもシンボル的に見える観覧車なら、子どもからお年寄りまで安心安全の乗り物となるとの確信のもと観覧車に行きついた。現在も休日になると多くの来場者が訪れる人気スポットである。さらに、モザイクモール正面入り口左側の回廊にはエンタシスのような大きな柱が並び、大理石など用いたお洒落デザインとなっているため、ドラマやCMで撮影現場として引き合いがあると言う。
関連追記
「モザイクモール港北」において、空調設備刷新や照明LED化などにより2021年度の年間二酸化炭素排出量を846トン削減したことが評価され、2022年6月13日、第8回ヨコハマ温暖化対策賞を(株)阪急商業開発」が受賞している。
*10月23日(日)モザイクモール港北の「販促や広報」をご担当されている松井部長さんより、建物のお話を伺いました。
モザイクモール港北
モザイクモール港北(駅前の様子)
リズミカルな白い柱が印象的(正面入り口左側)
正面入り口
柱の内側(雨に濡れないよう通路になっている)
陸橋から駅方面
観覧車(屋上より)富士山も見える
店内は、売り場空間や通路も広く快適 館内はオシャレな吹き抜け構造
井戸水を利用した滝や緑豊かな館内
ビルトインタイプの観覧車(駅前芝生広場より)
水が滝になって落ちる憩いの場

9.横浜市歴史博物館

名称 公益財団法人横浜市ふるさと歴史財団 
横浜市歴史博物館
住所 横浜市都筑区中川中央1-18-1
建築年 1994年2月(平成6年)
設計者 大高正人建築設計事務所  二瓶博厚氏
建物へのこだわり
横浜市歴史博物館建築にあたり、設計については、博物館がセンター内に建設される第一期の公共建築物であること。またニュータウンの中心的な文化施設として位置付けられていることから、将来のセンター地区の景観形成の核となることが求められた。
デザインについては、アーバンデザインの視点から、センターの都市軸と博物館。新都市の歩行者専用道路のネットワークと博物館。隣接する歴史公園と博物館。これらの関係を考え、博物館建築としてデザインを追求する。一方博物館として文化財、歴史資料の展示・公開という本来の機能に加え、発掘保存されている遺跡や文化財施設の有効な活用を計ることで、生涯学習の場として新しい歴史博物館の姿を創造することも課題であった。
・景観軸・シンボルロードと博物館
博物館は、センター北駅、シンボル広場から延びるシンボルロードの正面にある。シンボルロードの中心線の延長上に博物館のメインエントラスホールを設け、3層吹き抜けの大空間とし、その後方を収蔵庫を積層し高層棟としている。またエントランスホール側、道路に直交して東西に延びるコロネード空間を創り、北側のファサードを特徴づけている。
・歩行者専用道路のネットワークと博物館
博物館の北側ファサードを構成するコロネード空間はこの地区の歩行者専用道路のネットの一部と平面的に対応。コロネードの屋根の下、列柱を介し歩道と連続した細長い広場を創出している。
・歴史公園と博物館
歴史公園を博物館の野外施設としてその一体的活用が求められ、博物館の屋上と歩行者専用橋をつなぎ歴史公園にアプローチをするという解を見つけた。つまり建築でつくる博物館と土木でつくる歩行者専用橋を一体化させることである。

正面玄関
裏側  横側
コロネード空間
エントランスホール

10.中川駅前郵便局

名称 中川駅前郵便局
住所 横浜市都筑区中川1-10-33
建築年 1990(平成2)年9月17日
設計者(建築家) 不明 オーナー内藤廣子さん
建物のアピールポイント
『とんがり帽子の赤い屋根の郵便局』
中川駅を出ると左手に目立つ郵便局があります。この建物は、港北NTの開発を機に、当時東京都職員で都市計画に29年間携わってきた内藤廣子さんが土地(敷地262平方メートル)を購入し建築した。建築にあたっては、中川地区のイメージである「ネオ・ロマンチック」をコンセプトに「地域の情報拠点づくり」「地域のコミュニティづくり」に取り組み、親しみやすい「街の郵便局」を目指した。
圧迫感のない曲線のカウンター、吹き抜けの天井、ステンドグラスの高窓など南欧のイメージを取り入れた中川地区の中心的な建物である。
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