協力:都筑交通安全協会
2020年7月現在も地球規模(6月末の世界感染者数:1,018万人)で新型コロナウイルスの感染拡大が今なお続いています。日本(6月末の感染者数17,991人)も第2波、第3波の到来が懸念され、そのため都筑区内(6月末の感染者数17名)でも様々なイベントの中止が相次ぎ、つづき交流ステーションのWEBサイトのレポート更新も、2月以降止まったままとなっています。     
そこで、この機会に都筑区の守護神である「都筑まもる君」の上司であり管理者でもある都筑交通安全協会の鴫原義弘 事務長さんに、生い立ちとミッションについてお話をお伺いしましたので、皆様にご紹介してまいります。
では、「都筑まもる君」の足あとを辿ってみましょう。
以下の写真をクリックすると大きくご覧になれます
1996年 (平成8年)
当時の保土ヶ谷「恐竜の森」
案内チラシ
まもる君着任のご挨拶
神奈川県港北警察署創設30年のあゆみ より
巨大なゴリラは、1996年まで保土ヶ谷バイパス沿いの「恐竜の森」で55頭の恐竜と共に暮らし、多くの子供たちや来場者に愛され続けていた。
閉園に伴い都筑交通安全協会がこのゴリラを譲り受けた。
そして、同協会では都筑区(当時は港北区)の未来への発展を見据え、人口増加と共に増えるであろう交通事故や犯罪の減少と撲滅への願いを込め、このミッションを実行するため、ゴリラは港北警察署に出向を命じられ同年都筑区に着任し区役所通り沿いのセンター南(茅ヶ崎中央38 )に設置された。
その時の辞令が、上記の神奈川県港北警察署創設30年のあゆみに掲載されている。

当時は、ご覧のように横浜市営地下鉄のセンター南駅周辺は駅があるのみで空き地が広がっていた。 まもる君の除幕式が同年2月29日に設置場所である都筑区茅ケ崎町(当時の住宅都市整備公団用地)において交通安全協会や警察、地元関係者が集まり盛大にとり行われた。
 町名:茅ケ崎中央  撮影年:1996年(平成8年) 提供者:都筑図書館
町名:茅ケ崎中央  撮影年:1999年頃
提供者:都筑図書館
港北ニュータウン情報紙 より
横浜市都市計画局 港北ニュータウン建設事務局発行(平成8年6月 NO.122)

その後、ゴリラの愛称を決めるため一般公募が実施され、地元や県外からも多く名前が寄せられた。都筑交通安全協会により厳正なる選考が行われた結果、「都筑まもる君」に決定。
命名者は、都筑区茅ケ崎東在住の菊川正一さん(当時57歳会社員)。
4月5日に命名式が行われ、港北署長、都筑交通安全協会長、都筑区長さんから感謝状と記念品が贈呈された。
菊川さんの奥様(順子さん)が代行で感謝状と記念品を受け取られた。

2000年(平成12年)
まもる君は横浜貯金事務センターの新築のため2000年(平成12年)6月30日に水道局都筑営業所横(茅ケ崎中央56-1)に移転(異動)となる。
新たに設置された所は、最初の所から約150メートルほど早淵川方面の水道局都筑営業所の横で、同じ区役所通りに面して交通量が多いい幹線道路である。
後方は水道局都筑営業所
(茅ケ崎中央56-1)
まもる君の後方当時のジョーシン電機店の看板が見える。 
(現在は食品館あおば)
2005年(平成17年)
移転してから5年後に都市再生機構が所有の土地にある水道局都筑営業所と「まもる君」の居る場所を明け渡すことになり、2005年4月再度移転(異動)となり、現在の歴博通り大塚・歳勝土遺跡公園脇交差点で区や他県の車の交通安全を見守ることとなった。
下記の写真は、「都筑まもる君」を歴博通り交差点に移転するための作業の様子である。
移転先の用地は、道路用地として土木事務所が所有しているため、「まもる君」にとって安住の地となった。
身長7メートル、体重約1トンのためクレーンで持ち上げ、トラックの荷台に移すのも大変な作業である。さらに、移転先で設置作業が待ち構えていた。
左上に見える三角
の緑の屋根が
歴史博物館
まだ後方は空き地が広がっている 後ろの山は中央公園 市営地下鉄の高架橋下をくぐり抜け
歴博通りに向かう
間もなく目的地である交差点 クレーンにより慎重に降ろされる 大塚・歳勝土遺跡公園脇に設置。左の建物が歴史博物館 お得意のポーズが勇ましく見える
8枚の画像提供:イッツ・コミュニケーションズ株式会社
2020年(令和2年)
安住の地を得て15年が経過、現在も都筑区の守護神として雨の日も、雪の日も昼夜を問わず歴史博物館脇交差点で交通安全と犯罪撲滅を願い、24時間目を光らせている。
4月に「飲酒運転絶対ダメ!」などを表記したゼッケンや腕章などがリニューアルされた。

 
「都筑まもる君」の任務状況
 
ゼッケンや腕章が新しくされた 胸や腕の新しい装いで交通安全に
一段と張り切るまもる君
こぶしや足の迫力があったが残念ながら比べる物が置けなかった 信号で止まっている人は、つい見上げている さすがに大きい 下から見上げると流石に迫力満点

「都筑まもる君」任務状況
四方の交差点角から見た
「まもる君」の勤務姿
夜のまもる君は下からのライトアップで
昼間とは迫力が違います。

都筑まもる君の3か所の移転先地図
 
 

警察署・交通安全協会の皆さんは他の署員同様、交通安全や犯罪の撲滅の命を受け24時間目を光らせている「まもる君」を、署員の一員のように愛で、都筑区の守護神のように大切にしている。
そのお一人で上司でもある都筑区交通安全協会 事務長 鴫原義弘様に今回の一連の「まもる君」についてお話を伺いました。
ご協力ありがとうございました。
都筑区交通安全協会 鴫原義弘 事務長
「都筑まもる君」は1996年港北警察署に出向を命じられ都筑区に着任して、今年で24年の歳月が流れています。
その間3回勤務地が変わりました。どの地でもしっかりと交通安全と治安の維持に努め、まさに都筑区と共に歩んできたと思われます。その功績が認められる日が来ることを願いつつ、「まもる君」の維持管理を行っている、交通安全協会さんに感謝を忘れないようにしたいと思います。
   つづき交流ステーション
取材日:2020.6.24
記:濱ちゃん
 
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