☆ボランティア活動で苦労したこと

パネリストの話をまとめると――人集めが大変だった、主催者になったら責任が生じるのでそのために努力した、自分が病弱でいろいろ助けられたので仲間の大切さを実感した、特に苦労と思ったことはなく楽しくやっている、ケアプラザに演奏のボランティアに行くとお年寄りには懐メロがたいそう喜ばれ励みになる、辛いと思ったらこんな大変な仕事はできない――などであった。また家族や仲間同士の協力が継続するのに必要だ、という大事なポイントも話していただいた。そしてまだ現役の平野氏からは「私たちは団塊の世代と呼ばれる年代だが、集まって話すと、お年寄りとこどもたちがともに集まれる学校を作りたい、などのアイデアを持っており、みな何かやりたくて燃えている。」との頼もしい意見もあった。


☆ボランティアの楽しみ

これからボランティア活動をやってみたい方へのアドバイスを、という司会の阿部氏からの問いかけを受けて、パネリストからは――日本でのボランティア活動の草分け的存在である方々をモデルとして目標にしている、できるときにできる範囲で始めるとよい、仲間といっしょに汗を流すことが楽しみ、へりくつではなく心を軽く持ってボランティアを楽しむこと、継続は力、近所づきあいと同じ感覚でできる活動をしたらよい、体験してみないと分からないことがたくさんあるので、まずやってみてほしい――などであった。


☆会場からの質問

「ボランティア活動の心得のようなものはあるでしょうか?パネリストのお話を伺うと、みなさんのように立派な活動はできそうにないと感じてしまうのですが。」という質問に、パネリストからの話をまとめると「運営する立場になる前は気軽に入っていったのだが、実際運営する立場になると、いろいろ難しい面が出て来る。しかし、メンバーが楽しく活動できる雰囲気作りや普段の会話、メールやブログでのコミュニケーションで釣り合いを取っている。」とのことでした。

質問に答えるパネリスト


また、すでにボランティア活動を行っている他の参加者(男性)から「ボランティアは無理しないことが長続きするコツ。」という発言もありました。さらに、給食サービスを受けているお年寄りも発言され「みなさんの活動は大変ありがたい」と感謝のことばを述べておられました。



☆これまでの生きがい講座のダイジェスト

パネルディスカッションのまとめとして、司会の阿部氏よりこれまで2回行った生きがい講座のエッセンスを話していただきました。第1回、第2回は阿部氏と同じ「神奈川健康生きがいづくりアドバイザー協議会」副会長の卯尾 直孝(うお なおたか)氏(タウンニュース青葉区版で紹介されました。)の講演とグループワークでした。

高齢化社会で長生きするようになったが、その生活の質はどうか見つめ直す作業、特にこどもたちが巣立った後夫婦二人きりになった時、二人がそれぞれどういう生き方をするか、考えてみようというものでした。今回参加された方々は、第1回、第2回と続けてこられた方が多かったようで、その話を思い出されたように、うなずく姿があちらこちらでみられたのが印象的でした。


最近では、第4回「生きがい講座〜私にとって生きがいのある人生とは〜」が5月28日(日)に開催されました。(チラシPDF)また、その後も隔月で講座は継続されるとのことですので、ご興味のある方は、直接加賀原地域ケアプラザまでお問い合せ下さい。


☆ケーブルネット@つづきの森で放送されました

この講座をケーブルネット@つづきの森が取材していました。放送された番組は1分半ほどですが、加賀原地域ケアプラザでビデオを見ることができるそうです。

会場の様子2



☆マッキー久保田さん

講座のトリとして、北山田コミュニティハウスで活躍されているマジックの名人、久保田さん(実は工務店経営者)が、マジックを披露して下さいました。連続画像で一部ご覧下さい。




☆加賀原地域ケアプラザのご紹介

加賀原地域ケアプラザは介護高齢者のデイ・サービス、介護予防など高齢者向けのサービスだけでなく、今回のような中高年向けの生きがい講座、シニア向けパソコン教室、乳幼児の育児支援プログラムなど、全世代の福祉をカバーする活動を展開している、とても活気にあふれた明るい施設です。ケアプラザでは、各サービスのボランティアを随時募集しています。福祉やボランティア活動に興味のある方は、ぜひ加賀原地域ケアプラザにお問い合せ下さい。電話:045-944-4640


ケアプラザまつり1ケアプラザまつり2ケアプラザまつり3ケアプラザまつり4

※写真は2005年10月2日の加賀原地域ケアプラザまつりの様子



☆レポーターの感想

「ボランティアって沢山種類があるものだ。」今日の、パネラーの方々の話を伺ってつくづく感じた。ボランティアにかかわっている方々がとても若々しく、生き生きしている姿を目の当たりにして「目標を持っているのは素晴らしい」とも思った。
 しっかりと心構えを持ってはじめなければならないボランティアも沢山あるが、まず自分の出来ることから少しずつはじめるのが長続きする秘訣のような気がした。自分の出来る時間と、興味がある中かから自分に何が出来るかを探り、最初は無理をせず負担にならない程度でかかわっていく。そうしていくうちに、仲間も出来、そこから発展してもっと充実した活動につながっていくのではないか?まず最初の一歩を踏み出すことが、とても大切に思えた。
 しっかりと心構えを持ってはじめなければならないボランティアの中には、高齢者の中に入っていく給食サービスのように、生活の中に深くかかわっているものもある。サービスを受ける方の「ただ食事を運ぶだけでなく、折々の絵や、言葉などが添えられているのがとても嬉しい」と、言う発言がとても印象に残った。相手も自分も元気になる。それを長く続ける。それがボランティアかな?(Shell)



 第1回の講座に参加した時、講師の卯尾氏が「自分が地域で生きていこうという姿勢になったのが40代だった。」という話を聞いて以来、この連続講座に関心を持ち続けている。自分がまさにその年代であることで、今回の講座も非常に実感を持って聴くことができた。学生時代からボランティアをいろいろやってきたが、勢いでやっていたところがあった。しかし、この講座を聴いて、その年代に合ったボランティアというものがあるのだと気づいた。ボランティアや市民活動は一朝一夕には身につかない。苦労を苦労と思わないくらい自然に活動できるように、これからは身の丈にあったものをコツコツとやっていこうと思った。(Luke)




(レポート Shell・Luke)

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