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 横浜吉田新田と吉田甚兵衛 横浜開港前史  mikan  2017年5月8日(月) 7:56
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書名:横浜吉田新田と吉田甚兵衛 横浜開港前史
著者:斉藤 司
発行所:岩田書院
発行年月日:2017/2
ページ:252頁
定価:3200円+税

横浜市の小学校では4年生の教科書には吉田新田が掲載されていて、必ず学ぶことになっている。したがって横浜市民のうち若い人たちは殆どが知っているはずなのですが、よそ者には全く知らなかった。昨年まで横浜歴史博物館の学芸員だった斉藤司さん(現開港資料館主任調査研究員)が吉田新田について、過去の古文書、古地図など駆使して吉田新田の詳細な検証をまとめた本です。

江戸時代のはじめ吉田勘兵衛は、慶長16(1611)年に摂津国能勢郡(大阪府能勢町)に生まれ、寛永11(1634)年に江戸へ出て、本材木町(東京都中央区日本橋)に住み材木・石材商を営みました。材木・石材商で儲けた資金で吉田勘兵衛が大岡川河口部の新田開発を行った。1人の商人だけで立ち向かえる事業ではなかったと見えて、詳しく調べていくと主役は吉田勘兵衛、それ以外に「惣中間」という仲間達と開発資金を調達して行っている。そして開発が終わってからその仲間達から開発した新田を全て買い戻し、吉田家の新田として、小作人に貸し与え、小作料を取るという運営を行っている。小作人は近隣の村から通って耕す人、この新田に屋敷地を借りて家を建てて住んで耕す人の2種類、それどれ借用に関する契約。掟などを決めている。また吉田家は吉田勘兵衛の息子達子孫が2つの吉田家としてこの新田を支配していくことになる。この子孫が吉田興産という会社(長者町)を経営している、このあたりのいきさつは吉田家に残る古文書によって詳細に述べてある。

またこの新田は干拓方式、周りに高い堤を築いてその中を干上がらす、そこに大岡川から新田内に水路を自然の傾斜を利用して張り巡らすというやり方。埋め立ててしまうと水路を確保出来ない。したがって海水面より下になってしまう場合がある。洪水とか津波などで塩水が入ってくることがある。したがって田圃としてはあまり良田とはいえない感じ、でもここの石高は1000石。そして神奈川湊を使って大消費地江戸にお米を運ぶには便利なところ。

その後元禄の地震、津波によって大きな被害を被る。ここで住んでいた世帯の9割が全壊。その後宝永の富士山の噴火による火山灰の降灰によって大岡川が埋まってしまう。この被害に長い長い年月をかけて復旧、復興する。(17年位かかった)新田の高い堤は5.4m、それ以上の津波が来たようだ。東京湾側の石垣が1km以上にわたって崩壊。当然液状化現象によって家の全壊。

大岡川をメンテナンスをするために近隣の村々と共同で組合を設立して、川にたまる土砂などを取る作業とか?州になってしまったところを再掘削するとか?人工的に作った川であるが故にいろいろとメンテナンスが必要。そして時に大自然の大雨、洪水、海の逆流などの対策を行いながらの運営を行ってきている。

その後大岡川の堆積物で土砂がたまったところを利用して横浜新田(現中華街)の開発、中村川、大岡川の水路変更、横浜開港直前の太田屋新田の開発と吉田新田の歴史を詳しく説明している。吉田新田については殆ど知らなかった。でもこの本でかなり詳しく判った。実家のすぐ近くの摂津国能勢郡(大阪府能勢町)出身の吉田勘兵衛良信にもちょっと興味を持った。やっぱり「よそ者、馬鹿者、若者」が横浜を変えたのですね。本年(2017)は、吉田新田が完成した寛文7年(1667)から、350周年にあたる。

吉田新田、横浜新田、太田屋新田が田圃としてではなく、幕府の開港に向けた選択肢として、「江戸、神奈川湊には外国人を入れたくない。」神奈川湊といえばいえなくもない、横浜の地を選ぶことができたのもこの新田の果たした役割が大きかったのでは?干拓で開拓した田畑を埋め立てて関内、関外として発展していった。そこには広大な土地があった。横浜が明治維新から急速に発展することが出来たバックボーンに位置づけられる。横浜の歴史を考えるとき忘れてはいけない吉田新田を覚えておきたい。関東大震災で横浜が壊滅的に破壊されたとき吉田家の膨大な古文書、資料類が焼かれてしまった。そしてその関東大震災の後吉田勘兵衛良信に従五位が追贈されている。その準備のために吉田家、関係者が吉田新田の歴史などを調査した資料類は残っていた。本書もその資料などもかなり参考にしてある。一般向きでは無いけれど、よくわかるよくまとまった本です。

序 章 近代都市横浜の前史として
第1章 吉田勘兵衛の事跡と顕彰
第1節 吉田家文書と吉田勘兵衛の顕彰活動
第2節 吉田勘兵衛の生涯と事跡
   −「贈従五位吉田勘兵衛翁事跡」を中心に−
第2章 「開発前図」と「開発図」
第1節 「開発前図」を読む −新田開発以前の入海と沿岸の村々−
第2節 「開発図」を読む −吉田新田の構造−
第3章 吉田新田の開発と経営
第1節 開発資金の調達 −「惣中間」の人々−
第2節 耕作の開始と農民の移住
第3節 耕地の分割と吉田新田の「完成」
第4節 吉田勘兵衛による耕地集積
第5節 吉田家による新田経営
第4章 一八世紀〜一九世紀半ばの新田開発
第1節 元禄一六年の地震・津波と宝永四年砂降りの被害
第2節 池上幸豊による開発計画と横浜新田
第3節 太田屋新田の開発
終 章 横浜開港と吉田新田開発の意義

館報「開港のひろば」第132号 横浜開港資料館
http://www.kaikou.city.yokohama.jp/journal/132/02.html

 開港五十年記念 横浜成功名誉鑑  mikan  2017年3月18日(土) 19:57
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開港五十年記念 横浜成功名誉鑑
横浜市立図書館デジタルアーカイブ 都市横浜の記憶
http://www.lib.city.yokohama.lg.jp/Archive/DTRP0320?SHIRYO_ID=2235

八勝(多宅晴嵐 橋場夜雨 堀内暮雪 青龍晩鐘 石川秋月 横浜帰帆 蒔田落雁 新田夕照)を調べていたら「開港五十年記念 横浜成功名誉鑑」という本を見つけました。明治43年7月7日発行。横濱商況新報社 約1000ページ。この本をPDFでダウンロード出来ます。明治時代の著名人、成功した人などを詳しく掲載しています。また名勝古跡、横濱八景、花ごよみ、花街なども

 江戸後期 武蔵・相模国 村名マップ  mikan  2017年2月25日(土) 16:43
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江戸後期 武蔵・相模国 村名マップ
http://pasopia.velvet.jp/nota2/nota/?20170225163501

武蔵・相模の国の歴史の定番「新編武蔵風土記稿」「新編相模国風土記稿」という本があります。江戸後期に作成された。各図書館にも置いてあると思います。地元(武蔵・相模)の歴史を調べようとすると必ず行き当たる書物です。国立国会図書館デジタルコレクションに収録されていて誰でも見ること、PDFで出力することが出来るライブラリーになっています。ところが該当箇所を探すにはまず、目次を探して巻を探すという手間が結構大変です。この「江戸後期 武蔵・相模国 村名マップ」はこのマップにある江戸後期の村名をクリックするとタブが開いて「新編武蔵風土記稿」の該当のページに飛んでくれるようになっています。なかなかの力作です。時々利用させてもらっています。便利です。「新編武蔵風土記稿」「新編相模国風土記稿」は古文書が読めなくても読める形態になっています。

新編武蔵風土記稿・新編相模国風土記稿(国立国会図書館デジタルコレクション)
新編武蔵風土記稿(しんぺんむさしふどきこう)とは、文化・文政期(1804年から1829年、化政文化の時期)に編まれた武蔵国の地誌。
新編相模国風土記稿は江戸時代に編纂された相模国の地誌。大学頭林述斎(林衡)の建議に基づいて昌平坂学問所地理局が編纂に携わる。天保12年(1841年)成立、全126巻。刊本は『大日本地誌大系』に収録されている。

江戸後期 武蔵・相模国 村名マップ
http://fudoki.midoriit.com/

 武蔵金沢藩の上屋敷、下屋敷  mikan  2017年1月28日(土) 15:17
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武蔵金沢藩の上屋敷、下屋敷
http://www.city-yokohama-tsuzuki.net/station/rekishi/

横浜市域で唯一の藩として武蔵金澤藩があります。江戸にあった上下屋敷はどこにあったのか調べてみました。

武蔵金沢藩 上屋敷 米倉丹後守 昌寿  12000石 2,590坪
牛込御門内(千代田富士見二丁目)
武蔵金沢藩 下屋敷 2,689坪
市ヶ谷新本村谷町(新宿区市谷台町)

 港北ニュータウンの範囲は?  mikan  2017年1月25日(水) 20:57
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港北ニュータウンの範囲は?
http://www.city-yokohama-tsuzuki.net/station/kohokuNT/

港北ニュータウンを知っている人は多いと思いますが、では範囲はどこまでを言うのか?住宅都市整備公団の分譲のパンフレットなどには新規に宅地造成する開発する地域が載っていた。したがって比較的古く(昭和58年頃)から移り住んでいた人も、またそれ以前からの住民、新しく移ってこられた方々などに話を聞くとそれぞれ港北ニュータウンの範囲の認識が違っていた。ある人は新規に開発された地域のこと。それに農業専用地域を含めるとかいろいろ。そこで港北ニュータウンの計画約2,530haをヒントに調べてみました。

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