荏田町にある養老山真福寺は、古くは旧荏田宿の北にあり大山道の大山詣の宿場町であった。また、旧鎌倉古道中の道は、現時の真福寺付近を通っていたが、開発により僅かにその一部分が残っているのみである。
ご本尊は、千手観音(藤原時代の作)、前面は頭から裾まで一木作り。頭部は十一面をいだき、腕は肘から分かれた八譬(手が8本)だが、その半数が失われている。この他に国指定重文「清涼寺式釈迦如来像(京都嵯峨野の清涼寺の三国伝来の釈迦如来の摸刻、鎌倉時代)」がある。
写真(左)は、真福寺入口風景、写真(右)は、真福寺境内にある鎌倉時代の五輪塔(頂の風輪、空輪がなくなっている) 五輪塔=下から、地輪、水輪、火輪、風輪、空輪 の五輪からなる。 |